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[07月18日#2] 心暖まるヴィルトゥオーゾの弦楽アンサンブル [音楽と感動]

[07月18日#2] 心暖まるヴィルトゥオーゾの弦楽アンサンブル

今日の午後のひととき、芸文コンサートホールに行く。大好きな我が師匠の出演のコンサートだ!
それもヴィルトゥオーゾを集めた弦楽アンサンブルを最前列で聴くのだ。こんな贅沢は他にない。
コンサートミストレルは大谷康子さんで、もう何度も弦楽四重奏ピアッチェーレでお馴染みでファン。

ヴィオラが師匠の百武由紀先生で今日もヴィオラのトップ。そうそうたるメンバーだ。チェロがいい。
苅田さんはいつも感銘を与えてくれる素晴らしいチェリストだ。最初の曲は独奏チェロの曲なのだ。
作曲家の三枝成彰氏が登場しプレトーク。先ず東北大震災の犠牲者のために全員規律して黙祷。

そして曲目解説。最初の曲が氏の作品。阪神大震災用に作曲した1000人のチェロのための曲だ。
苅田氏のボーイングとフィンガリングさらにヴィブラートをつぶさに眼前で見ながら聴く。頷ける曲。
続くバーバーのアダージョ。静謐な美しい響き。ヴィオラの2プルト目の群響のプラノさんが端正!

モーツァルトのディヴェルティメントを遊ぶように弾く。大谷さんと名フィルの日比さんがぴったり!
いや4プルトいる第1ヴァイオリンが一人で弾いているようだ。いや大谷さんがやや先行している。
合奏に加わっているような楽しさ。尤も全曲とも大友直人氏の棒なしの指揮による安心感がある。

そしてこの圧巻のヴィオラの布陣にぴったりのレスピーギ「リュートのための古代舞曲とアリア」だ。
これまで何度も弾いた曲だ。いつでも書きものの間に聞いている極だ。特に思い入れがある名曲。
そして休憩。震災チャリティ募金。再開後はチャイコフスキーの弦楽セレナーデ。立体感を楽しむ。

目まぐるしく全パートが掛け合いをする。きざみとスラーの微妙な色合い。弦バスがもっと欲しい!
大友氏の師事した小澤征爾がよく指導するから重なって聞こえる。ついこの間復帰後これを指揮。
いつ見ても聴いても大谷さんのヴァイオリンはすごい。決断力で全員を把握しニュアンスを伝える。

終わると平然と何事も無かったかのように余裕の笑顔を振りまく。そのくせ誰にも媚びない。いい。
アンコールにアイネクライネナハトムジークの第1楽章を軽妙に弾く。本当は指揮など要らない。
それが通じたのか拍手が多いのに手招きしてオーケストラを解散させてしまう。皆さん多忙だから。

芸文ホールはオルガンが正面に設置してある。欲を言えば、これを加えてアダージョなどと思った。
スタンフォードの礼拝堂を思い出してしまう。会衆の後方の2階からチャペル全体を音が包むのだ。
どれも耳慣れした名曲ばかりのためか名人芸がもっとあっても良かったのになどと思う。不謹慎?

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