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[09月18日#1] なんと愛知県芸のオケが指揮者でN響以上? [音楽と感動]

[09月18日#1] なんと愛知県芸のオケが指揮者でN響以上?

今日は快晴。久しぶりに早朝テニスを昼近くまで楽しんだ。次第に残暑が厳しく感じる。
午後からは大事な演奏会がある。地下鉄とリニモで芸大通りまで行きそこから歩きだ。
登りだが今日は暑いだけ。7月はヴィオラを肩に掛けていたが今日は持たないからだ。

愛知県芸術大学通称芸大の奏楽堂に着く。なんとぎっしり満席に見えた。よく集まった。
その筈だ。今日の指揮は有名な外山雄三氏だ。N響の終身の正指揮者で客員教授だ。
作曲家でもあるが指揮者として名フィルを始め有名なオケを皆振っている。見ものだ。

なんとトークの声が若々しい。最初はバッハの管弦楽組曲第3番。トランペットが3本。
そして第2曲がお馴染みの名曲「G線上のアリア」で演奏前にこの名前の由来を解説。
ここでは教授だ。分かり易く解説しながら聴衆を集中させそして演奏に入る。清々しい。

炎暑の中を登って来た苦労が吹き飛ぶ。小休憩の後ベートーヴェンの交響曲第8番。
なんとコントラバスが9名。氏のプレ解説ではこれは最後まで明るい曲だと強調する。
この曲は私が思うに楽器と楽器の掛合いが最も多く出て来る曲だ。明るいまま行くか。

違った。氏の指揮は沈着でチェロとコントラバスの反応がきっちり抑えられて聞こえる。
そうか、ここがロマン派に移る前の正統的古典派ドイツ音楽なのだ。昔ならベームか。
三日前に聴いたモーツァルトが小編成だったのに対し、フルオーケストラは立体的だ。

そしてまた小休憩。客席に戻ると大編成。ワグナーの「神々の黄昏」だ。ハープが4台。
ティンパニが2セット。しかし老練な指揮だ。とても80歳とは見えない。左手がきれい。
弦も管も魔術師の左手の魔法に掛けられたように劇のストーリーを音楽で見せている。

何という指揮だ。聴衆に背を向けながら、様々な動きで音楽の中心として発している。
一見すると端正な指揮に見えるが広がった多種多様な楽器を完全に把握した指揮だ。
ハープが表情を付ける。どの楽器もストーリーの為に必要な部品と思わせるようだ。

この大曲で且つ難曲をそう見せないで演奏した若い学生諸君に惜しみない拍手だ。
アンコールにローエングリン。ブラスの響きがまた心地よい。各弦楽器の音も通る。
帰りのリニモでは前に会って知っている演奏した学生さん達と一緒でまた楽しんだ。

思いがけず指揮者の魔術があることを再認識し、芸大を誇りに思う演奏会であった。

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