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[10月03日#1] なんと今日もクラリネットのコンサートだ [音楽と感動]

[10月03日#1] なんと今日もクラリネットのコンサートだ

朝に自分の予定表からメールが届いた。今日は伏見の電気会館でコンサートの日なのだ。
昨日の我が身の演奏ですっかり失念していたが名古屋モーツァルト協会主催でしかも特別。
ピアノが水村さおりさん。東京芸大からパリのコンセルヴァトアール、今、中部大学の教授。

審査員やコンクールの難曲の伴奏等で超多忙の中、私も伴奏をして頂いたのが3ヶ月前だ。
何度も演奏を聴いているが兎に角、切れがすごいというか予感するより早く音が出て来る。
だから弾くのも大変だ。聴きながら弾くのでは遅れる。フライング理論を知らないと遅れる。

時間的に前を察し思い切って飛び込んで弾くと云う芸当が出来ないと音楽が作れないのだ。
これを体感すると身体から音が出るようになる。プロの技だが数理的脳科学の研究結果だ。
会場のザ・コンサートホールに着くと見知った会員が沢山いるが一般の人も多く来ている。

渡されたプログラムを見て初めてクラリネットの原田綾子さんとデュオ・リサイタルだと知る。
昨日の堤さんに引き続いて連日のクラリネットだ。漣のコミュニケーションの確認が出来る。
最初はモーツァルトだ。K304!ヴァイオリンの名曲だ。大好きな曲で殆んど暗譜している。

学生の頃ヴァイオリン弾きと見ればこれを弾かせた。音楽性が分かると豪語して伴奏した。
クラで聞くのは初めてだ。マンハイマーセットの中で唯一短調の曲。クラの音色も感傷的だ。
続くベルクとプーランク。二人の息が合う。それにしてもピアノが見事だ。クラの発声と同じ!

プーランクはフルートソナタが有名だがクラでもよく似た箇所があり洒落たセンスを楽しむ。
もう一曲プーランクの2本のクラのためのソナタ。ピアノなし。これはまた華麗な二重奏だ。
クラリーノと呼ばれるトランペット風の高音と低音からのアルペジオで広い音域を飛び回る。

次が待望のピアノ独奏。ドビュッシーの「喜びの島」はハープのような音の動きに芯が通る。
絵画の繊細な色彩感覚が指先から紡ぎ出される。難曲なのに滑らかな動きでそう見せない。
左右の手が交叉するのに自然な動作で弾きながら強弱のニュアンスと旋律を浮き立たせる。

最後はウェーバーの協奏的大二重奏曲。題名がものものしいがクラリネットの世界の話だ。
どんな曲と訊かれても殆んど思い出せない。頭が古くなったせいかも知れない。努力する。
クラリネットの名曲はモーツァルトの協奏曲に五重奏曲。ブラームスも。ガーシュインもある。

ラプソディインブルーの出だしはグリッサンド。プロコフィエフの「ピーターと狼」の猫もある。
勿論オーケストラに欠かせない楽器だ。様々な音の変化と海のうねりのような魅力がある。
二日間オーボエでは無理なゼロ発進と呼んでいる最弱音からのクレッシェンドを楽しんだ。

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