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[10月08日#1] アマチュアオーケストラが中ホールで演奏すると [音楽と感動]

[10月08日#1] アマチュアオーケストラが中ホールで演奏すると

これは中傷する意図などなく純粋に音響学的な考察である。全て我が身の体験に当て嵌まる。
典型的なアマチュアのフルオーケストラが中ホールで演奏するのを聴いた。どう聞こえるか?
これまで何度も聴いている馴染みのホールだ。音響は悪くない。当然各人の技量が問題だ。

止むを得ないことだが自分が若い学生の頃と変わらない。オケをやっていると楽しいのだ。
そして伝統もあり人前で演奏することになる。練習の成果を聴いて貰いたい。定期演奏会。
今だから言える。数理的脳科学を究明したと言うと大袈裟だが、演奏する仕組みを解明した。

どうしたら上手く弾けるか。オケの団員なら日夜そのことで頭が一杯だ。勿論練習も重ねる。
しかし誰でも知っていることだが、いかんせんアマチュアには乗り越えられない壁がある。
演奏のテクニックだ。音大生とは環境が違う。それはそれでよいのだが音響の問題がある。

きれいな響きは口で言うより遥かに重大な音楽の要素だ。どうしたらきれいな響きになるか。
実は演奏者には他人の音も自分の音も聞こえていないのだ。聞こえていると誤解している。
意識して聴くか聞こえるか聴覚の仕組みからは同じ処理だ。演奏に集中すると聞こえない。

そんな筈はないと思う。実は、知らなかった。同時に二つのことはやれない。例を挙げよう。
カラオケで下手なのは音程が合わない場合だ。所謂調子っぱずれだ。慣れるほどよくなる。
自分の声が聞こえるようになると合って来る。しかし発声と発音のための運動に専念する。

この運動が定常化すると他の事に処理の手が回る。そして本番では誰も皆相当に緊張する。
プロになるとは緊張感を生み出す感覚を練習量で麻痺させることだ。すると演技が出来る。
演奏や演技はパフォーマンスだ。観客に訴えるには自分を騙す演技が必要だ。若さは純粋。

そして音響は出る音が波動であることから管楽器は息が出る音で決まる。後からでは遅い。
プロでもたまに音程を外す。アマでは当たり前だがやはり苦痛だ。弦楽器の不揃いは深刻。
共鳴が命の弦楽器が音を濁らせて打ち消しあう。ピッチが合うと澄んだきれいな音なのに。

本人はビブラートをかけている積もりだ。けれどもかかっていない。正しい奏法を知らない。
それでも楽しいのだ。聞く方の身にならない。演奏することで精一杯。立派に努力している。
技量に差があってもいいのだ。聴衆も同じだ。だからアマチュア音楽愛好家が大勢になる。

後で後悔するかも知れないから言うと、機会があれば早目に技術の正しい指導を受ける。
美しい音についての知識を蓄えることだ。そこに漣のコミュニケーションの基礎がある。
水村さんのピアノが素晴らしいだけにオケが気になったがアンコールが対照的に響いた。

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