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[04月06日#1] 人はなぜ知りたがるか(その4) [脳の仕組み]

[04月06日#1] 人はなぜ知りたがるか(その4)

人類の祖先は哺乳類の一種で弱小動物ゆえに絶えず捕食される危険の中を生き延びた。
闘う武器を持たない小動物が生き延びるには高い繁殖力と共に警戒心と逃げ足が鍵だ。
草原や森林では捕食者がいつ襲って来るか分からない。空からもだ。弱肉強食の掟だ。

一寸した周囲の変化に気付いて素早く逃げれば助かる。細心の注意力、警戒心が要る。
逃げ方も工夫する。巣穴の奥に飛び込んで隠れる。そうすれば大きな動物は入れない。
しかし中には運悪く捕まってしまうものもある。ワニは水場に隠れて隙を窺っている。

動物である限り水と食料が不可欠で探し求めて動き回る。更に配偶者を探し求め合う。
子供が欲しくなるからだが子育てが伴う。これらの基本的な欲求や欲望が本能なのだ。
欲求も欲望も内面から湧いて来る。感情も同じだ。そして意識があると欲求を感じる。

眠ると意識が消失する。後頭部を強打し脳震盪を起こしてもだが当て身でも気を失う。
頑丈な家に住むと安全に慣れるが就寝中は野獣に襲われ易い。集団で火を使って防ぐ。
なぜ眠るか。小脳で学習した知識を一時記憶装置から大脳の主記憶装置に移すためだ。

自律神経系が第1の主人格に対し小脳と延髄と脳梁が意識を感じる第2の従の人格だ。
目や耳などの感覚器官を通して第1人格は情報を収集し、脳梁上に一時的に記憶する。
耳で気配を感じる。動くものを視野に捉えて敵か味方か識別する。食べ物を見つける。

成長すると危険を冒して異性を求め合う。育児には強い相手がいい。戦略が生まれる。
本能は第1人格側にあり欲求や欲望を発生させて第2の人格に伝え、考えさせるのだ。
求愛活動は壮絶な闘争と隣り合わせで子孫を残す本能は闘争心と家族愛の両面を持つ。

ニューロンは入力刺激が大きいと発火し、ネットワーク後段に判断結果を広く伝える。
自身が判断力を備え配線機能も併せ持つ変形細胞だがシナプス形成には時間がかかる。
脳梁が情報を保持するバッファーなのだ。ここで、情報とはパターンの組み合わせだ。

概念はパターンの集合で情報処理とは敵か味方かの識別や闘うか逃げるかの判断等だ。
人類は文法規則によって意味を持つ言語を創り出し、教え伝え考える知的能力を得た。
更に記録することで知識を蓄積しシミュレーションと想像する能力で英知を獲得した。

生存本能は常に子孫の将来の安全と繁栄を考えさせる。自分の死が宿命と悟るからだ。
噴火や地震及び津波等の天災や核戦争の恐怖が絶えず脅かし未知の不安が付きまとう。
楽天的もいれば悲観的もいる。自然を知るほど神経質になり、より深く知ろうとする。

全てが本能に隠された人類共通の生存と闘争心の二面性とエネルギーに関わっている。
難題が山積する地球。人類の未来はあるのか?科学はどこまで迫れるか。乞うご期待。

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