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[08月09日#1] フェルメールの絵の謎、33億円、ヒトラーの爆弾! [芸術]

[08月09日#1] フェルメールの絵の謎、33億円、ヒトラーの爆弾!

大好きなフェルメールの絵の謎を解く番組を観た。殆んど観光旅行だが大分物知りになった。
オランダはホイヘンスなど物理科学者を輩出した国と時代だから科学の謎と思ったが違った。
ヒットラーの宣伝かと思うほどだ。オーストリアに生まれ画家を目指すが挫折。政治家になる。

そしてフェルメールの「絵画芸術」に魅入られ戦利品で飾る美術館の建設という野望に燃える。
ザルツブルグの岩塩坑の中に隠しナチスに爆破される寸前に坑夫が爆弾を運び出して救う。
美術品に対するオーストリア人の誇りと一人の狂気の側近を巻き込んでの暴走の様が凄い。

第2話は街中でふと目に止まった絵が何と33億円で落札される話だ。誰一人本物と思わない。
しかし本物と直感する愛好家は諦めない。サザビーの一番の目利きとロンドン大学に依頼した。
その女性教授が凄い。化学的に高価なフェルメール・ブルーが使われていることを発見した。

そればかりではない。数少ないフェルメールの作品を所蔵する美術館に依頼して取り寄せた。
作品のエックス線写真だ。キャンバスの布地の織物が現れる。斜めに切れていてつながる!
まぎれもなくフェルメールの作品だ。しかし愛好家はその鑑定結果を知る前に他界していた。

ササビーのオークションの録画が残っている。33億円の値が付いて買い取られ非公開だ。
どんな絵か見たくてたまらなくなる。ラッキーなことにサザビーのカタログに残されていた。
思い出す。ある富豪が死んだらこの絵を棺おけに入れてくれと遺言した話だ。エゴイズムだ。

勿論寄贈すべきだ。見返りは当然だ。映画「タイタニック」にもある。エメラルドの指輪を流す。
美術品も工芸品も製作者の魂が籠っているから芸術品なのだ。それを灰燼に帰すのは罪だ。
人間の価値は芸術を理解することだ。さらに共有する広い心を持つべきで独り占めは我儘だ。

第3話は絵の修復だ。京都美術館に到着したフェルメールの「青衣の女」の修復の苦労話だ。
実は知り合いがスイスで修復の勉強中なので少しだが知識がある。けれどもこの青は別格。
日本で一番の女性修復家が綿棒を口で濡らしてカビを拭き取る様子は美しい。そして比較。

これほど変るものかという位印象が違って見える。当時、金と同じく高価な青で画面一杯だ。
私が最も好きなのは「青いターバンの真珠の耳飾りの少女」だ。いきいきとした輝きがある。
折りしもフェルメールの絵が数点豊田美術館で展示中だ。いくつかの都市に巡回の予定だ。




タグ:絵画 価値 鑑賞
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コメント 1

prohitskh

日記に書きましたが絵の修復に唾液を使うんですね?酵素がいいらしいってびっくり!
ながつきさんを思いながら観ました。
あとひとつ、「ギターを弾く女」誘拐事件。
録画したのをまた観ています。当分消せないです。

by prohitskh (2011-08-10 11:26) 

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