[10月19日#1] 民主主義と資本主義は相容れぬか？

[10月19日#1] 民主主義と資本主義は相容れぬか？

随分とおかしなことを考えるようになったものだ。東日本大震災による原発事故で判った。
それまでは政治家が嘘をつけばその政治家が悪いと考えるだけだった。所が今は違う。
必ずと言ってよいほど裏がある。その理由を探って行くと、人間の本能と組織に行き着く。

平和と民主主義を標榜するようになって60余年が経つ。脳の仕組みから検証を試みる。
国家が最大の組織だ。政治の役割は国会と地方自治の行政の仕事を国民の為に行う。
それが、これだけの大きな被害と犠牲が出ながら原発事故の究明作業が進まないのだ。

今もって不可解なのは原発事故に対する国民の知りたい点が悉く曖昧にされた経緯だ。
爆発が起きてからの東電の情報隠蔽にマスコミが加担し触れないように話題を逸らす。
経団連黒幕による菅降ろしフィーバーの陰に横たわる米の対アジア、対中露経済戦略。

学術的な目から見た分析でなくても、あの時点で国会における不信任の議論は茶番劇。
図らずも従来の自民政治家が国民の為でなく財界による財界の為の政治だと露呈した。
政権交代が起こったのは当然だ。世界の反格差運動より以前に日本国民が気が付いた。

自民政治は余りにも常軌を逸していた。官僚の天下りによる企業との癒着は腐敗の根源。
中曽根－小泉時代からの法人化により大学が資本主義化に組み込まれた。自分で稼ぐ？
企業に頼み込んで研究費を出して貰う。研究目的が論文数や名声だけ。国民への義務？

原発は危険ですよ、対策を考えた方がいいですよ、などと言ったら日立も東芝も結構です！
日本人は恩義を尊ぶ。これを逆手に取るのが商売人だ。日本は米の命令で資本主義化。
何事もカネの時代。財界が大多数の庶民を支配する。献金で雇われる議員がその手先。

だからねじれ国会になっている。財界は必死でマスコミを買収して世論工作。国民を騙す。
菅降ろしが成功し原発も再開に向かう。基地問題で米の圧力は日増しに増大する一方だ。
大統領選で米の国益最優先による日本の占領と砦化はＴＰＰで露骨に本性を顕して来た。

富や財を追い求める行為は生存本能から生じる。だから民主主義とは相容れないのだ。
人口が増えると必然的に起きる生存の為の戦いが原因だ。それに対する解はあるのか？

タグ：商人 生存本能 米国支配