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[08月29日#1] フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を堪能 [芸術]

[08月29日#1] フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を堪能

待望の番組を見入った。再放送だそうだが知らなかったので今回は見逃せない。録画した。
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」はこの画家の作品中でも最高傑作の魅力的な絵だ。
写真家篠山紀信氏がこの絵の魅力の謎に挑戦する依頼を引き受ける。絵画と写真の比較!

こればかりは絵画を始め芸術の愛好家としてばかりでなく数理的脳科学者の興味が湧く。
というのも350年前のオランダは物理学者を輩出し航海術にも長けて巨富を成したからだ。
貴族社会が出来てそれまでの宗教画から風俗画が隆盛を極める。カメラの前身を使った。

レンズを通して鏡で上に反射させ、すりガラスに映して上からなぞると精密な絵が描ける。
さあ少女の絵に隠された魅力は何か。プロの写真家はどうやってそれに迫るのだろうか?
彼は少女のモデルのオーディションを行い一人を選ぶ。なんと祖父がオランダ人なのだ!

当時の衣装で描かれた場所に合わせ北向きのアトリエを探して柔らかな窓の光を当てる。
ディジタルカメラで撮影しては拡大して複製の絵と見比べる。瞳の反射に窓枠が写り込む。
数人の専門の芸術研究家が分析する。瞳の反射や真珠の反射を消した画像と比較する。

副題の青いターバンと着物の黄色が補色で襟の白さが瞳と大きな真珠の反射と対比する。
圧巻は絵画修復で表面のニスを取り除いたら出てきた唇の脇のよだれの反射だ。驚嘆!
というのも左の闇に対して差し込む光に照らされた少女の肌の赤みと真っ赤な濡れた唇!

何度表面のひび割れを恨み遠くから眺め、また近づいては見ることを繰り返して来たか!
クライマックスは篠山氏の分析の場面だ。黄色のマフラーが真珠に映っていないと指摘!
さらに窓の光も陰になる筈。そして振り向かせた数人の女性の両方の瞳が合っていない!

どの専門家も自信がある。篠山氏は画家も写真家も嘘をつくと喝破する。それが真実だと!
そして篠山流の「少女」を披露。ターバンを脱がせて風の中で振り向かせ髪が顔になびく。
まさに動の中の一瞬を切り取った写真だ。彼は複葉の連続写真でその動きを強烈に訴える。

フェルメールは少女の振り向く動作の中にあどけなさの魅力と美を発見し画に留めたのだ。
ただ脳科学者として補足したい。モデルの少女が画家の呟きに何の気なしに振り向く場面。
リラックスしておかしいのか顔も笑みが浮かび口元は緩んでいる。目は焦点が定まらない!

だからこそ少女の視線が見るものと会話するのである。そして表情を読み取ろうとするのだ。
つまり絵画や写真の芸術に共通する微妙な揺らぎを通じて行うコミュニケーションが生じる!
これがあればこそ世界的な名画や名作として作品の前から離れたくない魅力で引き寄せる。

ご覧になって、或いはお読み頂いてどう感じたでしょうね。コメントお待ちします。
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