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[09月03日#1] 伏見のホールに2往復して大事なコンサートを聴く [芸術]

[09月03日#1] 伏見のホールに2往復して大事なコンサートを聴く

大事なコンサートの日だ。台風が接近中だが伏見に出かける。午前は発表会で夜は別だ。
プロになったお弟子さん達が夫々の腕前を披露し最後に先生とアンサンブルを演奏する。
先ず発表会の方から。ヴァイオリンの曲ばかりだが実に多彩だ。思い出の深い曲が数曲。

中学生のとき最初に買った楽譜が音楽全集だ。名曲が沢山入っていて眺めては楽しんだ。
小さい楽譜だから練習用ではない。詩曲、モスクワの思い出、シャコンヌが入っていた。
器楽班の友人の家が眼科でそこで聴いたラロのスペイン交響曲!ルッジェーロ・リッチ!

思えば足踏みオルガンに始まりピアノとフルートを経てヴァイオリンの魅力に開眼した。
確かオーケストラの少年と云う映画の影響だ。トスカニーニの編曲のトッカータとフーガ。
指揮をする少年。まるで両手で体操をしているだけのように見える。周りから笑いが出る。

憤然とした記憶がある。いや違う。西部劇だ。終戦後、映画館で変わる毎に観て育った。
親父が教師で背中におんぶして連れて行ってくれた。モニュメントバレーが第2の故郷!
西部劇はヒーローとヒロインがいて甘美なシーンはヴァイオリンや弦の曲と決っていた。

勿論派手なガン捌きと撃ち合いで無法者をやっつけるヒーローに憧れてファンになった。
インディアンが白人の開拓者を襲う悪者と言う米政府の世論操作などとは知らなかった。
実際は先住民族を追い払ってヨーロッパからの移民のための新天地の開発が目的だった。

それにしてもちっぽけな楽器が出す音がホールに響き渡るのは毎度のことながら驚きだ。
弦が弓でこすれて振動する。しかし聞こえるのはそれではなく楽器が共鳴して出す音だ!
成長過程で完成には程遠い演奏だが伴奏の先生の弾くピアノに合わせて懸命に弾く生徒。

夜に再び出直す。チゴイネルワイゼンに始まりスコットランドと名曲だが難曲を楽しむ。
メンコンを1楽章、2・3楽章と違う弾き手が弾き分ける。ピアノ伴奏だが性格が変わる。
最後はヴィヴァルディ。先生の演奏を見て改めて気付かされる。演奏は筋肉による運動!

音だけで表情を付けられるのは余程の天才的演奏家だ。生の演奏は違う面を持っている。
倍音が心地よい。特にピアノでなくヴィオラ、チェロ、コントラバスの弦楽器が加わる。
知っている先生と何人かの演奏者に親近感を覚えながらアンサンブルを羨ましく聴いた。

お読み頂いてどう感じたでしょうね。コメントお待ちします。
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prohitskh

私がヴァイオリンに夢中になった中学生の1950年ごろと言えば、
 アルテゥール・グリュミオーの艶やかな音色!
 ジノ・フランチェスカッティの名人芸。
 そしてヘンリク・シェリング!上野の文化会館で聴いたバッハ!
 レオニード・コーガン、ディヴィッド・オイストラッフ等々。
 辻久子さん、外山滋さんらも。ああフリッツ・クライスラーは毎日!

by prohitskh (2011-09-07 01:18) 

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