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[09月14日#1] ランチタイムコンサートで金子みすゞの異才を学ぶ [芸術]

[09月14日#1] ランチタイムコンサートで金子みすゞの異才を学ぶ

今日はまた宗次ホールでランチタイムコンサートを楽しんだ。ピアノが丸山晶子さんだ。
同時多発テロの翌年からアメリカはマネス音楽院でピアノを研鑽。繊細だが明るい方だ。
知人のNPОの大きな集まりがあった時、その理事長からの依頼でヴィオラを演奏した。

ホテルオークラだったと思う。その時ピアノ伴奏をして頂いた。音楽の対話力に驚いた。
長年いろいろな方とアンサンブルを楽しんでいる。実は吾が身にある課題を課している。
私は皮肉の人生を送っている数理的脳科学者。聴く人がプロと比較するのは当たり前だ。

だから徹底抗戦!プロの音楽家を引き立てるために演奏するのです。ご迷惑でしょうが!
違いが分かる女、いや男とかのCMがあった。それを求める教育者の立場を暗に訴えた。
なんと今日はその手法にやられた。金子みすゞの詩の朗読とピアノ演奏という企画だ。

今ネットで調べたら公開されている。若干著作権の疑義が論じられているから引用だけ:
金子みすゞの作品の一部:http://www2s.biglobe.ne.jp/~kuribou/misuzu.htm
おおはたれいこさんが司会役だ。先ず若くして自ら命を絶った薄幸の詩人の紹介をする。

作品の「大漁」を朗読し感想を混ぜる。はっとする視点の詩だ。浜は大漁で大賑わいだ。
だが海の中ではいわしがとむらいをしているだろうだって?繊細極まりない女性の感性!
そしてスポットライトが切り替わる。幻想的に浮かび上がるピアニストと名曲が流れる。

この演出が素晴らしい。満員で締め切ったホールが聴き入る。いい音色!終わると暗闇。
途中から丸山さんのトークも入り、二人の女性の感想と詩とピアノがコラボレーション。
あっという間の1時間。まだまだ聴き続けていたい。だが非情にも時間だ。最後の詩だ。

ああこれか!3月11日の大震災から茶の間のテレビで繰り返し流れたCM!「こだま」!
「遊ぼう」って言うと「遊ぼう」と言う。「ばか」って言うと「ばか」と言う。
...(途中略)あとでさびしくなって「ごめんね」というと「ごめんね」と言う。

なんと殆んど書き終えた脳の仕組みの中の自己認識の鍵がコミュニケーションなのだ!
それを「こだまでしょうか」という詩にしているではないか!それも感情を介してだ!
演奏が全て終わると満席の会場は深い満足のため息から大きな暖かい拍手へと変わる。

ロビーに出ると二人が出ている。二人とも引っ張りだこだ。携帯で記念写真を撮る。
頃合いを見て二人に会い話しの隙を見て訊く。この企画は誰方が考案されたのですか?
「ホール側です」だって!案の定だ。宗次社長を含めた企画部のアイデアのようだ。

流石だ!商才は皆無だから大嫌いな性分だが今日ばかりは許す!いい企画に感謝する。
その上でいい人選だ。詩の朗読もピアノ演奏もこの二人でこそ心の交流が出来たのだ!

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