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[10月10日#1] ヴィオラのデュオに魅了される [音楽と感動]

[10月10日#1] ヴィオラのデュオに魅了される

今日は体育の日だが早朝テニスは不参加。昨日やり過ぎたせいで足腰が痛い。無理は禁物。
今年の6月に足の筋肉が切れ全治するのに6週間以上かかった。まだそれを庇う気がある。
今日の予定は宗次ホールのランチタイムコンサートだ。我が師匠百武由紀先生のヴィオラだ!

師匠といってもここ数年間ちょっとずつ習っているだけだから師事とは違うが勝手に思い込む。
もう何から何まで素晴らしいのだ。音色もだが美人で優しいお人柄で教え方がとびきり上手い。
そしてどんな難曲でも弾きこなしてしまう。今日はつぶさに観察できる滅多に無いいい機会だ。

いつもは弦楽四重奏で内声のヴィオラはたまに目立つことはあっても地味で控え目な存在だ。
今日は主役だ。珍しいヴィオラ二人のデュオコンサート。もう一人は名フィルの石橋直子さん。
ランチタイムコンサートなのでランチ付きのコースの客も多い。マイナーなのに結構埋まった。

百武さんがトークの主役で、今日の出来事からぐいぐい聴衆を音楽の世界に引き込んで行く。
最初のロッラのデュオの曲。殆んど知られていない作曲家だがモーツァルトの翌年に誕生だ。
やや性格が異なる二人のヴィオリストが奏でる曲はこれまで聞いた事がない弦楽器の響きだ。

これを聞いた事の無い人に説明するのは無理。旋律と和音を最も人の声に近い音色で奏でる。
2番目のシェーネベックも余り知られていないが、百武教授の解説でロッラ共々身近に感じる。
協奏曲風の掛け合いがヴィオラ好きには堪らない魅力だ。しっかりした弾き方だが違いがある。

3番目はテレマン。第1と第2楽章だけ百武さんはバロック弓を使って石橋さんを引き立てる。
違いは楽器だけではなかった。石橋さんはヴァイオリン風の奏法に思え経歴を見たら頷けた。

と、ここまで書いて中断。録画した番組を再生している音楽で目が覚め、観ると弦楽四重奏だ。
ジュピターカルテットの4年間に亘る追跡だ。次の稿に書くことにする。

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[10月08日#1] アマチュアオーケストラが中ホールで演奏すると [音楽と感動]

[10月08日#1] アマチュアオーケストラが中ホールで演奏すると

これは中傷する意図などなく純粋に音響学的な考察である。全て我が身の体験に当て嵌まる。
典型的なアマチュアのフルオーケストラが中ホールで演奏するのを聴いた。どう聞こえるか?
これまで何度も聴いている馴染みのホールだ。音響は悪くない。当然各人の技量が問題だ。

止むを得ないことだが自分が若い学生の頃と変わらない。オケをやっていると楽しいのだ。
そして伝統もあり人前で演奏することになる。練習の成果を聴いて貰いたい。定期演奏会。
今だから言える。数理的脳科学を究明したと言うと大袈裟だが、演奏する仕組みを解明した。

どうしたら上手く弾けるか。オケの団員なら日夜そのことで頭が一杯だ。勿論練習も重ねる。
しかし誰でも知っていることだが、いかんせんアマチュアには乗り越えられない壁がある。
演奏のテクニックだ。音大生とは環境が違う。それはそれでよいのだが音響の問題がある。

きれいな響きは口で言うより遥かに重大な音楽の要素だ。どうしたらきれいな響きになるか。
実は演奏者には他人の音も自分の音も聞こえていないのだ。聞こえていると誤解している。
意識して聴くか聞こえるか聴覚の仕組みからは同じ処理だ。演奏に集中すると聞こえない。

そんな筈はないと思う。実は、知らなかった。同時に二つのことはやれない。例を挙げよう。
カラオケで下手なのは音程が合わない場合だ。所謂調子っぱずれだ。慣れるほどよくなる。
自分の声が聞こえるようになると合って来る。しかし発声と発音のための運動に専念する。

この運動が定常化すると他の事に処理の手が回る。そして本番では誰も皆相当に緊張する。
プロになるとは緊張感を生み出す感覚を練習量で麻痺させることだ。すると演技が出来る。
演奏や演技はパフォーマンスだ。観客に訴えるには自分を騙す演技が必要だ。若さは純粋。

そして音響は出る音が波動であることから管楽器は息が出る音で決まる。後からでは遅い。
プロでもたまに音程を外す。アマでは当たり前だがやはり苦痛だ。弦楽器の不揃いは深刻。
共鳴が命の弦楽器が音を濁らせて打ち消しあう。ピッチが合うと澄んだきれいな音なのに。

本人はビブラートをかけている積もりだ。けれどもかかっていない。正しい奏法を知らない。
それでも楽しいのだ。聞く方の身にならない。演奏することで精一杯。立派に努力している。
技量に差があってもいいのだ。聴衆も同じだ。だからアマチュア音楽愛好家が大勢になる。

後で後悔するかも知れないから言うと、機会があれば早目に技術の正しい指導を受ける。
美しい音についての知識を蓄えることだ。そこに漣のコミュニケーションの基礎がある。
水村さんのピアノが素晴らしいだけにオケが気になったがアンコールが対照的に響いた。

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[10月03日#1] なんと今日もクラリネットのコンサートだ [音楽と感動]

[10月03日#1] なんと今日もクラリネットのコンサートだ

朝に自分の予定表からメールが届いた。今日は伏見の電気会館でコンサートの日なのだ。
昨日の我が身の演奏ですっかり失念していたが名古屋モーツァルト協会主催でしかも特別。
ピアノが水村さおりさん。東京芸大からパリのコンセルヴァトアール、今、中部大学の教授。

審査員やコンクールの難曲の伴奏等で超多忙の中、私も伴奏をして頂いたのが3ヶ月前だ。
何度も演奏を聴いているが兎に角、切れがすごいというか予感するより早く音が出て来る。
だから弾くのも大変だ。聴きながら弾くのでは遅れる。フライング理論を知らないと遅れる。

時間的に前を察し思い切って飛び込んで弾くと云う芸当が出来ないと音楽が作れないのだ。
これを体感すると身体から音が出るようになる。プロの技だが数理的脳科学の研究結果だ。
会場のザ・コンサートホールに着くと見知った会員が沢山いるが一般の人も多く来ている。

渡されたプログラムを見て初めてクラリネットの原田綾子さんとデュオ・リサイタルだと知る。
昨日の堤さんに引き続いて連日のクラリネットだ。漣のコミュニケーションの確認が出来る。
最初はモーツァルトだ。K304!ヴァイオリンの名曲だ。大好きな曲で殆んど暗譜している。

学生の頃ヴァイオリン弾きと見ればこれを弾かせた。音楽性が分かると豪語して伴奏した。
クラで聞くのは初めてだ。マンハイマーセットの中で唯一短調の曲。クラの音色も感傷的だ。
続くベルクとプーランク。二人の息が合う。それにしてもピアノが見事だ。クラの発声と同じ!

プーランクはフルートソナタが有名だがクラでもよく似た箇所があり洒落たセンスを楽しむ。
もう一曲プーランクの2本のクラのためのソナタ。ピアノなし。これはまた華麗な二重奏だ。
クラリーノと呼ばれるトランペット風の高音と低音からのアルペジオで広い音域を飛び回る。

次が待望のピアノ独奏。ドビュッシーの「喜びの島」はハープのような音の動きに芯が通る。
絵画の繊細な色彩感覚が指先から紡ぎ出される。難曲なのに滑らかな動きでそう見せない。
左右の手が交叉するのに自然な動作で弾きながら強弱のニュアンスと旋律を浮き立たせる。

最後はウェーバーの協奏的大二重奏曲。題名がものものしいがクラリネットの世界の話だ。
どんな曲と訊かれても殆んど思い出せない。頭が古くなったせいかも知れない。努力する。
クラリネットの名曲はモーツァルトの協奏曲に五重奏曲。ブラームスも。ガーシュインもある。

ラプソディインブルーの出だしはグリッサンド。プロコフィエフの「ピーターと狼」の猫もある。
勿論オーケストラに欠かせない楽器だ。様々な音の変化と海のうねりのような魅力がある。
二日間オーボエでは無理なゼロ発進と呼んでいる最弱音からのクレッシェンドを楽しんだ。

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[10月02日#1] やはりブラームスだ! [音楽と感動]

[10月02日#1] やはりブラームスだ!

ソプラノの谷上さんの後援会「プリマの会」の後援会長をしている。懇親会が錦である、
そこで演奏の日だ。朝からヴィオラの練習が入る。厳しい視線に耐えたいが雑念だらけ。
2回ほど通して一汗をかき終了。これより良ければよいと考える。会場でもリハーサル。

ウィーンでドイツ歌曲を学んで帰国。以来幅広く活躍され最近は歌唱の指導もしている。
先日放送されたNHKの昼前の生放送の番組で作曲家の平田聖子さんの新作品を歌った。
その後、東別院のホールで東日本大震災のチャリティコンサートでも満員の聴衆に歌う。

会場に着くと既にリハーサル中。なんとクラリネットのいい響きが聞こえるではないか。
堤さんだ。谷上さんや平田さんらとMiaの会のメンバーで毎年クリスマスには演奏会。
宗次ホールでも予定が入っている。困った。今日やるブラームスは原曲がクラリネット!

ソナタだ。ドイツ歌曲にマッチする曲として選んだ。夢見るような憧れを感じさせる曲。
但しピアノは猛烈に難しい。テンポは変則リズムで情熱的に動き回りメロディは甘美だ。
ブラームス特有の随所に出て来る3連音符は日本人泣かせだが彼の魅力の一つでもある。

堤さんとはよくお目にかかる。先日サロンで「ビロードのうさぎ」の演奏を披露された。
童話を小塚憲二さん作曲のクラとピアノのメロディとセリフで映像とコラボする作品だ。
さらに白川ホールであったモーツァルトの演奏会でも吹いて居られた。これはおはこだ。

ピアノが大曲でありブラームスがヴィオラ用に改造したことなど話して激励してくれる。
大分それで気が楽になる。もう一つ気懸かりがある。スピーチだ。何を話すかが重要だ。
平田さんが強敵だ。今や説法がご専門なほどだ。親鸞上人の言葉を歌曲や合唱曲に作曲。

洋楽と和楽と念仏の融合だ。それでいてジャズのアドリブやスイングのセンスも抜群だ。
大勢の参加者だから、腹を括って総合的に最近まとめた結論だけ簡潔に話すことにした。
曰く、漣(さざなみ)のコミュニケーションが自己を観るための鏡だと。理解は無理だ。

弦楽器のビブラートとクラリネットのノンビブラートの中のビブラートは時間がかかる。
聴いて比較して貰うしかないから指摘をする。谷上さんの独唱は相変わらず素晴らしい。
その直後に会長特権の演奏だ。参加者には申し訳ないが我慢の時間。たっぷり楽しんだ。

合唱もおしゃべりも終始和やかな雰囲気で料理も美味しく酔いも程よく回りいい気持ち。
思えばよくぞ練習したものだ。しかしやればやるほど課題が出て来る。芸術は奥が深い。

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[09月24日#1] 弦楽四重奏を楽しむ [音楽と感動]

[09月24日#1] 弦楽四重奏を楽しむ

今日は秋晴れで清清しい天気だ。早朝テニスはなし。人前で弦楽四重奏を演奏する日だ。
チェロの方が拾ってくれる。話が弾んで案内役なのに行き過ぎる。バスが前にいたからだ。
ぐるっと大回りしたら忽ち方向感覚が狂う。方向音痴が露呈する。携帯で連絡し無事到着。

改めて思い込みが激しい自分に気付かされる。定刻に4人揃い案内が来て会場へ向かう。
後部座席だ。女性二人が前で方向音痴の話題になる。結構いるみたいだが痛い所だらけ!
自己本位で説明するが相手にはさっぱり伝わらない。今は住所を言えば地図が出るって?

確かにカーナビの進歩は目覚しい。懇切丁寧だ。渋滞情報や近道サーチまであるほどだ。
反論したくなる。私は集中力が強い。目印がないか思い出してそれを伝えようとするのだ。
しかし大きな交差点などいくらでも共通点がある。一度夜に地下鉄で来た位で分からない。

リハーサルを通していよいよ本番だ。緊張を隠せるかが課題だ。いや、やっぱり無理だ。
どうしても他のメンバーの音を聴いてしまう。他の3人とも他の人の音を聴いているのだ。
朝の車で話したことだ。気の合った仲間が練習を重ねると聴かなくなる。感じて弾くのだ。

聴くのと感じるのとの違いを分かり易く説明するのは至難の技だ。敢えてトライしてみる。
音楽会に行き余り好きでない音楽を聞く。咳が出そうだ。最初のうちは我慢する。耐える。
しかしひどくなる。そこで喉飴を舐めようと思い付く。取り出す。中々袋から取り出せない。

あるいはプログラムでも見るか、と開く。客席は暗いからよく見えない。読むのは諦める。
これらの行動は自己本位だ。自分の欲求が先行する。この時に騒音を発しているのだ!
携帯の電源の切り忘れは醜態だ。切り忘れを咎める視線はきつい。入場券は安くない!

しかし無意識に出す騒音は本人には聞こえていないのだ!欲しいものに集中している!
歩道を女性が3人話しながら歩いて来る。こちらを見ている。直前になってもよけない。
チリンと鳴らす。ハッとして気が付く。何と話に夢中になって目に入る情報を処理しない!

だから運転中の携帯使用は危険で禁止すべきなのだ。普通は1回に一つしか出来ない!
演奏していて以前とは大分変わったことに気付いた。他の人の思いが感じられるのだ。
若い人は自己本位が目立つが自分もだ。四重奏を通じてコミュニケーションを再確認した。

来週はソロだ。それが済んだら四重奏や五重奏などの室内楽を再開しようと思う。秋だ。

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[09月19日#1] 何でも説明してしまいたい性癖? [音楽と感動]

[09月19日#1] 何でも説明してしまいたい性癖?

台風が二つ来ているのに朝から快晴で残暑模様。早朝テニスを昼過ぎまで楽しんだ。
昨日のオーケストラがまだ鳴っている。ワグナーの「神々の黄昏」。外山さんの指揮!.
兎に角気分が爽快。ベートーヴェンの8番を振った後でワグナーの大曲を振ったのだ。

それなのに汗を拭うでもなく普通の態度。それが昨日から頭を占有している。なぜか?
大概の若い指揮者なら大振りが熱演になる。外山さんの場合は違うのだ。品がいい!
テニスをしながらずっと考える。これが早朝テニスの醍醐味だ。他の連中は構わない。

テンポが遅かったからか。確かにベト8は突っ走る感じは無かった。しかし遅くもない。
恐らく動きの無駄を排除した結果、最小の滑らかな動きで団員に指示をしていたのだ。
それにしても聴衆の側からは指揮棒はよく見えないが左手が大きく弧を描くと美しい。

或いは両足を揃えて端正に立って振る。トークの時とは違い背丈が大きく感じられる。
そうかと考える。音楽は指揮者のための音楽なのか?指揮者がオケに媚びるのか?
名古屋のいや全国のアマオケが是非とも参考にすべきだ。演奏者側だけの楽しみ?

最初の挨拶の時、重い楽器を背負って坂を登って来るのを見ると実に大変だと思う。
けれども授業や練習ではびしびし鍛えてここまで来ましたと。学生は甘えていない!
オーケストラとは弦楽器にとって恐ろしい組織だ。弓の動きと指の動きが比較される!

ボーイングは譜面に書き込んで練習する。しかしビブラートは個人任せになりがちだ。
勝手なビブラートは音を打ち消し合ったり濁らせたりする。かけないと美しくならない。
楽器の良し悪しも影響するのは明らかだ。ホールも聞く場所にもよるが平均での話だ。

後でプログラムをよく読んだらそうそうたる指導陣ではないか。そして参加していた?
これでは最近すごいオケを聴いていない我が耳にとりN響以上に聞こえたのも当然!
いや、やはり指導がいいのだ。弦の素晴らしい先生方はよく知っている。外山方式は?

外山氏は80歳とお聞きした。世代を超えた指導と生まの演奏による実証は科学的だ。
音楽は勿論芸術だがこれまで科学と接点は見出せなかった。しかし脳科学が扱える。
なぜ感動を与え癒しになるのか?勇気が湧く、共感する、優しくなる等文明に必要だ。

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[09月18日#1] なんと愛知県芸のオケが指揮者でN響以上? [音楽と感動]

[09月18日#1] なんと愛知県芸のオケが指揮者でN響以上?

今日は快晴。久しぶりに早朝テニスを昼近くまで楽しんだ。次第に残暑が厳しく感じる。
午後からは大事な演奏会がある。地下鉄とリニモで芸大通りまで行きそこから歩きだ。
登りだが今日は暑いだけ。7月はヴィオラを肩に掛けていたが今日は持たないからだ。

愛知県芸術大学通称芸大の奏楽堂に着く。なんとぎっしり満席に見えた。よく集まった。
その筈だ。今日の指揮は有名な外山雄三氏だ。N響の終身の正指揮者で客員教授だ。
作曲家でもあるが指揮者として名フィルを始め有名なオケを皆振っている。見ものだ。

なんとトークの声が若々しい。最初はバッハの管弦楽組曲第3番。トランペットが3本。
そして第2曲がお馴染みの名曲「G線上のアリア」で演奏前にこの名前の由来を解説。
ここでは教授だ。分かり易く解説しながら聴衆を集中させそして演奏に入る。清々しい。

炎暑の中を登って来た苦労が吹き飛ぶ。小休憩の後ベートーヴェンの交響曲第8番。
なんとコントラバスが9名。氏のプレ解説ではこれは最後まで明るい曲だと強調する。
この曲は私が思うに楽器と楽器の掛合いが最も多く出て来る曲だ。明るいまま行くか。

違った。氏の指揮は沈着でチェロとコントラバスの反応がきっちり抑えられて聞こえる。
そうか、ここがロマン派に移る前の正統的古典派ドイツ音楽なのだ。昔ならベームか。
三日前に聴いたモーツァルトが小編成だったのに対し、フルオーケストラは立体的だ。

そしてまた小休憩。客席に戻ると大編成。ワグナーの「神々の黄昏」だ。ハープが4台。
ティンパニが2セット。しかし老練な指揮だ。とても80歳とは見えない。左手がきれい。
弦も管も魔術師の左手の魔法に掛けられたように劇のストーリーを音楽で見せている。

何という指揮だ。聴衆に背を向けながら、様々な動きで音楽の中心として発している。
一見すると端正な指揮に見えるが広がった多種多様な楽器を完全に把握した指揮だ。
ハープが表情を付ける。どの楽器もストーリーの為に必要な部品と思わせるようだ。

この大曲で且つ難曲をそう見せないで演奏した若い学生諸君に惜しみない拍手だ。
アンコールにローエングリン。ブラスの響きがまた心地よい。各弦楽器の音も通る。
帰りのリニモでは前に会って知っている演奏した学生さん達と一緒でまた楽しんだ。

思いがけず指揮者の魔術があることを再認識し、芸大を誇りに思う演奏会であった。

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[09月17日#1] 弦楽四重奏の誘惑と新たな挑戦 [音楽と感動]

[09月17日#1] 弦楽四重奏の誘惑と新たな挑戦

昨夜は名城線黒川で飲み会があり全員音楽関係の旧友との再会と新しい出会いがある。
名古屋はアマチュアオケの数がすごい。名フィルの影響か県立芸大通称県芸の影響か。
鈴木メソッド、東区にあったヴァイオリン製作所、それに今もあるスギトウの弓も原因か。

そのひとつに属してヴィオラを弾いたが仙台で室内楽をやっている癖が出て止まらない。
一時アマ室内楽愛好会にも顔を出したことがあり、その関係で日本化学会のオケに参加。
兎に角世間は広いようで狭い。それと同時に数理的脳科学の研究が急速に進展したのだ。

遂に書き終える段階に来た。大丈夫だ。書き終えることなど出来ないとも囁く自分がいる。
最初の閃き以来これまで15年ほど脳の仕組みを説明する文を繰り返し書き続けて来た。
生きている頭の中は見えない。測定も出来ない。病気か平均的な反応を調べるしかない。

東北大震災と原発事故から政治について検証し自分なりの傍証を固める。それが日記だ。
だから音楽の機会も少なくなる。そこへ代わりに弾いてと云う依頼。飲み会にもどうぞ来て。
顔合わせの意味もある。嫌がられるのを覚悟で出かけたが思いの外盛り上がってしまう。

朝になり台風模様なので早朝テニスは諦めて初練習に励んだ。他の3人は出来ている!
ハイドンの「ひばり」は高度の技術が必要だ。以前以上に自分の欠点が到る所で気が付く。
昼になり今池の練習場に行く。改築してきれいだ。入ると、あれれ、よく知っている顔だ!

名大の学生オケで弾いていた女性で、ついこの間まで一緒に室内楽をやっていた人だ。
やる出し物は全部弾いたことがあるが弾く自分がもう若くはない。それに批評家の耳だ。
他人の弾くのを批評するからには、自分にも批評の目、いや耳を傾けなくてはならない。

今日は初顔合わせだから注文を付けてはいけない。ひたすら合奏を楽しむことに徹した。
予定の時間を残して終了。皆多忙な人ばかり。私だけ時間がある。夕方はテニスをした。

タグ:趣味 技術 対話
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[09月10日#1] ランチタイムコンサートを楽しむ [音楽と感動]

[09月10日#1] ランチタイムコンサートを楽しむ

今日は早朝テニスだ。6時代に食事をして出かける。残暑の中2時間ほどで切り上げる。
シャワー後かなりめかして出かける。宗次ホールのランチタイムコンサートに行くのだ。
今日はヴァイオリンとピアノ。ネットで知り合ったピアニストどれみさんの演奏会だ。

拙い日記を読んで頂いて心温まるコメントを下さる。それが荒んだ感情を和らげる癒し。
大津波と原発事故の二重三重苦の東北。私の郷里が相馬だから尚のことだが励まされる。
もうお人柄がよく分かっている。普通の演奏会ではない。フランクのソナタを聴きたい!

演奏開始は11時半。早く着き過ぎた。なんと大勢の人たちが来る。食事付きのコースだ。
社長の宗次氏はカレー店のチェーンで有名な実業家。購入した名器を若い人に貸与する。
五嶋龍はその代表でストラディヴァリウスを無期限貸与中。毎年暮れに演奏する契約だ。

朝になって送ったメッセージを公開しますね。

お早うございます!昨日は名演奏ありがとうございました!
Mさん最初は結婚前のお嬢さんかと思いました。老眼と近眼のため?
お二人の包み込むような優しさがホール中の聴衆を引き込みました。
聴き入るほどにバランスがとてもよく名曲を楽しみました。
お疲れ様でした。また聴きたいです。
Mさんをじゃんじゃん励ましてください。
クライスラーやパールマンのフィンガリングが聴きたくなりました。なんて。

コンサートの後またテニス。安間-太田ペアとやる。名大医学部時代にインカレの選手だ!
正統派!現在は夫々眼科と血管外科がご専門の先生での有名なのは名古屋ばかりではない。
悔しいと思うより自分の読みが甘いと知るだけだ。久しぶりにきれいなテニスを楽しんだ。

早い夕食と一杯が効いてそれこそ丸太のように熟睡してしまった。まわりがばら色の夢を見た。

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[08月31日#1] 古澤巌-葉加瀬太郎のコンビは新鮮! [音楽と感動]

[08月31日#1] 古澤巌-葉加瀬太郎のコンビは新鮮!

たまたま徹子の部屋を覗いた。なんと見たことのある顔が出演している。いい顔だ。
有名な芸術家の風貌。その実はすごい世界的ヴァイオリニスト。それが古澤巌氏だ。
彼が並んで座り隣の葉加瀬太郎の話を満足げに聞いている。師匠を敬愛するいい話。

聞き手は徹子だ。長年の経験で相槌の間合いの取り方は芸術的だ。自ずと盛り上がる。
古澤師匠の巡回公演について回ることで学び取る話。舞台の警備員の姿の古澤氏の話。
葉加瀬が今日のゲストは古澤巌先生ですと招くと聴衆が全く白けてしまったという話!

三人とも話し方が要領を得て実にうまい。さすが全員音楽家だ。リズムが感じられる!
特に嬉しかったのは古澤氏の若々しい音楽に対する情熱。毎日発見があるというのだ!
二人でツアー中、合わせる度にそう言うとばらされて、練習量を減らせないかだって!

圧巻はこの二人の演奏だ。しかもバッハを競演するのだ!曲目は次の通り。
1.「ひまわり」(葉加瀬太郎)
2.「スウィンギン・バッハ」(葉加瀬・古澤)
3.「いい日旅立ち」(古澤巌)

カメラが演奏を通して徹子さんの顔を入れる。いい顔だ。表情が物語る。音楽が好きだと!
バッハの「二つのヴァイオリンの協奏曲」がクラシック以上に対話を楽しんでいる演奏だ。
面白かったのはピアノだ。若干スィングが遅れる。弦楽器の発声のずれを知らないのだ。

これでフライング理論を知って弾いたらもっと味のある演奏になったに違いないと思う。
そんな勝手な考えが出来るのも登場した全員が皆音楽家で一生音楽が好きで弾くから!
コミュニケーションが微妙な表情を付けることで豊かな心の通じるものになるという実例。

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